我が家の家選び⑪ ~熱源と住設(水回り以外)

住宅
この記事は約13分で読めます。

 今回は、寒冷地でのランニングコストを大きく左右する住宅の熱源と水回り以外の住設について・・・。

 前回の記事はこちら

 初めからお読みになる場合はこちらから・・・

熱源・・・寒冷地の熱源選びはランニングコストを大きく左右!

 このブログ内でも何度か取り上げている寒冷地における熱源選び、燃料費の節約問題。

 住宅を建築する際には必ずどの熱源をどのように使うのか選択する必要があります。(建売除く)

住宅建設時に考える熱源は大きく分けて4つ!

 今回は、温度を下げることも含め4つに分類してみます。

住宅建設時に考える4つの熱源
  • 暖房
    • 居住区域の温度を暖める。寒冷地エアコン、セントラルヒーティング、FFストーブ、床暖房など。
      ※開放式ストーブは高気密住宅で常時使用するのには向きません。
  • 給湯
    • 給湯器を経由して浴室やキッチンへ温湯を供給。灯油、都市ガス、LPガス、エコキュートなど。
  • 調理
    • 調理に必要な熱源。ガスコンロ、IHクッキングヒーター
  • 冷房(今回は取り上げません)
    • 居住区域の温度を下げる。エアコンが最も一般的。集中冷熱供給も。

我が家の熱源の考え方

暖房

ストーブ

 北海道では、暖房に係るコストが光熱費の中では圧倒的に大きいと言われています。この選択をした当時は土地は完全に決まっておらず土地によっては都市ガスも利用できました。
 が、一応どの土地でも対応できる見積もりになるよう都市ガスは使えない前提で考えています。都市ガスが使えないとなると、利用できるガスはLPガスとなりますが、LPガスはエネルギー当たりの単価が非常に高く、使用量の多い暖房に使うのは今後大きなランニングコスト増の原因となるため却下

 寒冷地エアコン、灯油式セントラルヒーティング(床暖房含)、灯油式FFストーブの3つから選択することとなりました。(都市ガスや、薪ストーブ(薪の供給に不安がない場合)の選択もアリかと思います)

あはたぴ
あはたぴ

薪ストーブは憧れあったんだよなぁ

ヨメ
ヨメ

あれ?なんでやめたんだっけ?

あはたぴ
あはたぴ

煙突付けると150万くらい追加工賃かかる上に、気密性がかなり下がってしまうからね~。
吸気専用のダクト作ると更に面倒になりそうだし・・・。

ヨメ
ヨメ

150万あったら、新しい家30年分の灯油代になっちゃうもんね・・・

工務店も実現可能性を疑問視していたFFストーブ1台での全館暖房

 で、結論は私たちは主暖房として1Fリビングに置いた石油FFストーブ1台。補助として1Fリビング、2F寝室に寒冷地エアコンを設置することにしました。(2Fには3部屋の居住スペースと、トイレ、洗面台、納戸があります)
 これまでの記事でも書いていますが、北海道において一つの石油FFストーブで全室を暖めるというのは完全に一般的なセオリーから外れています(セントラルヒーティングが一般的)。ですが、今回の住宅は断熱性能を予算の範囲内で最大限高めることと、リビング階段、リビングと廊下を仕切るドアをなくし、就寝・使用時以外は2Fの各部屋のドアを少し開けておくことで全館暖房とほぼ同じ暖房効果が得られると判断して石油FFストーブ1台での運用としました。

ヨメ
ヨメ

郊外になると-20℃まで下がることもある地域で、暖房がFFストーブ一台で全部屋暖めるって聞いたときは絶対無理って思った・・・

 この案、実は建築を依頼していた工務店の施工監督からも実現可能性を疑問視されていました。ただ、要望していた断熱性能向上策で実現可能と判断し押し切りました。

ぼーのじいじ
ぼーのじいじ

昔から、一度決めると突っ走るからね・・・。君は・・・。

あはたぴ
あはたぴ

結果、成功したから結果オーライってことで!

ぼー(赤ちゃん)
ぼー(赤ちゃん)

2Fで寝てる時もエアコン(暖房)ほとんど付けてないなぁ・・・

FFストーブ一台での全館暖房のメリットとデメリット

 この、工務店でもほぼ経験のなかったFFストーブ一台で全館暖房をするという暖房設計。当然メリットだけではなく、デメリットもあるのでまとめておきます。

メリット
  • 工事費用をかなり低減できる
    • FFストーブはFFストーブの中でほぼ最高位グレードのものを選択しましたが、それでも工事費込みで13万程度(灯油配管費用は給湯器の方で計上しているので不明)。一般的なセントラルヒーティングでは、住宅のサイズにも依りますが、60~100万程度の費用が掛かります。(床暖なら更に増加
  • 各部屋に放熱パネルを置く必要がない(スペース効率が良い)
    • セントラルヒーティングの場合、各部屋に放熱パネルを置く必要があります。このスペースは事実上デットスペースとなるため、部屋がやや狭くなってしまいます。一方、FFストーブ一台での全館暖房の場合、FFストーブ一台のみのスペースが消えるだけとなります。
  • 暖房効率がやや高い
    • 基礎断熱の採用など、床下の温度環境にも依りますが、セントラルヒーティングの場合、集中ボイラーから各部屋への温湯供給の間に熱が若干ですが逃げてしまい暖房効率が落ちます
  • 炎が見えるため、心理的に暖かさを感じやすい
    • 私が購入したFFストーブはコロナのアグレシオでしたが、運転中は本体の小さな窓から炎が見えます。人にも依るのでしょうが、実際に炎が見えた方が暖かさを感じやすいように思います。
デメリット
  • 大前提として断熱性能をかなり上げなくてはならない
    • 今回我が家が建てた家は、uA値0.22。このレベルであればFFストーブ1台での全館暖房が可能だと証明できたわけですが、北海道において、例えば省エネ基準ギリギリのuA値0.46レベルの住宅の場合では、FFストーブ一台での全館暖房は非現実的です。(完全に勝手な推測ですが、uA値0.28程度は切る必要があるのではないかと)
    • また、住宅の形も極力表面積が少なくなるようにする必要があります。(uA値はあくまでU値の平均であり、uA値が低くても住宅の表面積が大きくなればその分住居から逃げる熱は大きくなります
  • FFストーブのデザイン性が低く、内装とマッチしない
    • 正直なところ、FFストーブの多くはデザインが古臭いものがかなり多いです。そのため、こだわりの内装等とマッチしないこともあり得ます。排気筒も外の積雪を考えて高めに設置するとあまり見た目は良くありません。
    • 私たちはFFストーブの中では比較的デザイン性の高い、コロナのアグレシオとしました。コロナ アグレシオ FF-AG6819H(W) ロイヤルホワイト(FF式ストーブ)
  • 間取りには注意が必要
    • ストーブ設置場所は最下層(2階建であれば1階)、平屋でなければリビング階段、設置場所と廊下の間には扉を設けないなどの間取りを作るうえでの注意が必要です。
    • 例えば、リビングにストーブを設置したものの、リビングからトイレの間に二つ扉がある等の間取りの場合、トイレが寒くなってしまうことが予想されます。
    • 玄関はかなり大きい開口部である玄関ドアがあり、玄関ドアの高断熱モデルはかなり高価であるため、私たちは北海道の普及価格帯であるK2グレード(uA値1.7~1.8程度)としました。そのため、玄関は寒いものとして、外出時以外は基本的に出入しないエリアとなるように設計しています。(玄関からトイレに入る等の構造はNG)実際、建てたあとも、玄関だけは他区域と比べ5℃以上低くなっています。
  • 部屋ごとに1~2℃程度の差は出ることがある
    • 1Fリビングにストーブを設置したとすると、2F以上はほぼ問題なく暖気が行き渡りますが、1Fのリビングと常時閉じた扉で区切られた1Fの区画(特に外壁と接している区域)は若干温度差が出ます。温度差に敏感な方は苦手かもしれません。
      個人的には、2~3℃程度で
      あり、不快に感じたことはありませんし、扉を開ければ速やかに温度差は消えていきます。

 まとめると、メリットは金額面とスペース面、デメリットは必要とする断熱性能が高いことと、間取りに制約が生じるという点となります。

給湯器

 給湯機は、暖房に灯油を採用していることもあり、事実上エコキュートか石油給湯器の2択となりました。
 エコキュートも魅力的でしたが、下記の理由で今回は外しました・・・。

エコキュート
エコキュートを選ばなかった理由
  • 寒冷地の場合、タンクを外に置けない=室内スペースが圧迫される
  • 厳寒期のエネルギー効率が悪い(夏などは最高なのですが・・・)
  • そもそも設備、設置費用が高い(エコキュートの方が灯油と比べ+20万程高い見積でした)
  • お湯を飲み水として使えない(日立のエコキュートのみ直圧なので使えるようです)
  • 北海道電力の電気料金が他地域に比べ著しく高く、経済性に劣る

 ということで、石油給湯器を選択。石油給湯器にも、機能ごとに給湯のみ、オート、フルオートの3種類。省エネ性能毎に、一般品とエコフィール(高効率)の2種類があります。

石油給湯器

 我が家で選択したのは、フルオート(追い焚き/足し湯付)のエコフィールモデル

 ちなみに、高効率モデルのエコフィールですが、メーカー発表で1割以上灯油使用量を削減できるとされています。しかし、取付にはドレン排水工事が必要であったり・・・意外と費用が嵩みます。
 お湯の使用量が少ないなどの方は通常モデルとエコフィール、それぞれの導入にかかる増額を見比べてどちらを導入するか判断されるのが良いかと思います。

今回我が家では採用しませんでしたが、敢えて追い焚きなしの給湯のみの給湯器にするという選択もアリです。
お風呂にお湯を入れる用に、定量ストップ機能のついた蛇口をお風呂に設置すれば、あらかじめ決めた量で給湯は止まります。

TOTO 浴室用水栓 定量止水 TMF47ARR (シャワー無し)

 給湯のみの場合、風呂配管が無いのでその辺の汚れを気にする必要がない=清潔に保てる他、給湯器自体の金額も大幅に軽減、工事費も軽減できます。浴槽に保温機能(断熱材付)のあるものを選べば、それほどお風呂にお湯を貯めてからの温度低下は急激ではありませんし、必要に応じて高めのお湯を継ぎ足せば時間が経っても入浴は可能です。

入浴剤も、風呂配管がある場合は汚れの蓄積を気にしてしまう場面もあるかもしれませんが、給湯のみの場合は風呂配管が無いので存分に使えます。

調理

 これは・・・、本当は採用したくなかったのですが、LPガスを採用しました。

うさお
うさお

LPガスって高いんじゃなかったの!?

あはたぴ
あはたぴ

そう・・・なんだけど・・・

ガスコンロだけなら・・・とLPガスを複雑な思いで選択

 LPガスはコスト的にデメリットが大きいのですが、ガスコンロ供給のみLPガスを選択することにしました。

 理由としては、ずっとガスに慣れていた人間からすると、IHクッキングヒーターがどうしても使いにくそうだったからです。使える鍋の種類も限定されますし、炒め物も結構作る私からすると煽り炒めが出来ないのがどうしてもガマンできず・・・。
 ちなみに、IHに抵抗がなく、ガス契約が無い方はIHの方がランニングコストは下がるのでお勧めです!

 当時はまだ土地も完全には決まっておらず、都市ガス、LPガスともに選択は可能だったのですが、ガスコンロのみの利用ならと見積もり時はLPガスを選択しました。都市ガスの方がランニングコストは圧倒的に安いのですが、都市ガスはガス導管からガスを引く工事に約50万程度かかると工務店から話がありました。一方、LPガスは屋内配管を工務店側で完結させてしまえば、外にLPガスボンベと供給装置、最低限の配管を置くのみ。基本的に工事費用は掛かりません。

 住宅メーカー、工務店側がLPガス供給業者を紹介してくることがありますが、原則として受けないでください。
 その場合、LPガス供給業者が屋内配管工事を無料で担当する代わりに、何年かはその業者を利用しなければ違約金や屋内工事代金を支払わなければならないとするケースが多く、高いLPガスを購入させられることになりかねません。
 ガス配管工事は住宅業者に多少お金がかかっても支払い、自分たちの所有としておきましょう。そうすることで、業者側が値上げをしてきた際などに他の業者へ乗り換えが容易になります。(なお、我が家ではビルトインコンロの取り付け工事の中に配管も含まれており無料でした)

 ガスコンロのみのガス利用の場合、一か月当たり都市ガスであれば2㎥、LPガスであれば1㎥以下となることが一般的。
 そうすると、それぞれ基本料と従量料金を足した金額は、都市ガスであれば約1,200~1,300円/月、比較的良心的なLPガス業者であれば、約2,000~2,100円/月の利用料金となります。確かにLPガスの方が高いのですが、その差は800円/月。都市ガスの初期工事費用を相殺するまでには、50年以上かかることになります。
 ※暖房、給湯にもガスを利用する場合は、早期に初期工事費用を相殺できますので、都市ガスの方が断然良いかと思います。

ヨメ
ヨメ

さすがに50年も同じ家に住んでいるかは微妙だね・・・

 そのため、我が家ではガスコンロへの供給限定でLPガスを採用することにしました。

あはたぴ
あはたぴ

でも、暖房や給湯でLPガスを利用するのはかなり割高になるのでおススメしません!(バルクタンクとかなら安いかもだけど・・・)

ヨメ
ヨメ

でも、月に2,000円って安いところあるんだね~

あはたぴ
あはたぴ

最近はネット上で、目安価格を掲載している比較サイトもあるから見てみるといいかも!

住設(水回り以外)は、企画住宅の標準仕様の一つ上のグレードに

床材、収納、扉など・・・

 正直、最初は何を選べば良いのか全然分かりませんでした。

 が、一応何回か色々な住設メーカーのショールームなどへ行き、工務店が標準としていたパナソニックの業販向け安価グレードから、同じパナソニックの一般グレード・ヴェリティスシリーズに変更しました。

 ちなみに、このグレードアップには50万程度追加費用がかかりましたが、心底やって良かった!と今住んでから実感しています。特に子育て世帯にはメンテナンスが楽であること、丈夫であることからオススメします!

フローリング・壁などへの無垢材・自然材採用は、魅力も多いが、子育て世帯には不安も

 フローリングや壁などへは最初無垢材を使えればいいなぁ・・・と漠然と考えていました。
 最近では、フローリングの基材は合成樹脂、表面のみ天然木のシートを貼った突板と呼ばれるフローリングもあり、お値段も比較的お安め。

少なくとも、突板仕様で・・・と思っていたのですが。

ぼーのじいじ
ぼーのじいじ

リフォームで床に無垢材使ったけど、手入れが大変だし傷は付くし勧めないな!

 と父から助言が。私の実家は本州で、近くに姉夫婦が住んでおり、孫二人がよく遊びに来るそうなのですが、ものを落としたりするたび傷が増えていくんだそう。しかも、水分をこぼしてほおっておくとシミになるとも。
 その後、突板の場合接着している板が将来的に反ってきたりするリスクもあると知り・・・。

ぼー(赤ちゃん)
ぼー(赤ちゃん)

たらーん(よだれ)💧

ゆるリス
ゆるリス

・・・

ぼーのじいじ
ぼーのじいじ

あ、でも壁に木材を貼り合わせるのはいいぞ
壁紙に比べれば、子どもが触っても傷つかない

 で、最終的には床材はパナソニックベリティスの車いす対応の強度の高いモデル。合成樹脂100%ですが、足ざわりもよく、プリント柄のデザイン性も高かったため選定しました。

 結果、ぼー氏がおもちゃや積み木を落としたり叩いたりしても今のところ目立った傷はなくとても助かっています。

扉・収納部分の開閉部もパナソニック・ベリティスへ

 床材をベリティスにしたため、色味などを統一させる必要があったので扉等も基本的にベリティスに変更。業販用廉価グレードに比べるとプリント面の造りが良く、こだわりはなかったものの採用して正解だったと思っています。

 ちなみに、ヨメが惚れ込んだベリティス・クラフトレーベルと呼ばれるモデルをキッチンに一か所使用しています。

ベリティス クラフトレーベル | 内装・収納・フローリング | Panasonic
自分好みにアレンジ&カスタマイズして、デザインやディティールにこだわった空間がつくれる内装ドア「VERITIS CRAFT LABEL(ベリティス クラフトレーベル)」のご紹介です。
あはたぴ
あはたぴ

高かった・・・

ヨメ
ヨメ

~♪

壁紙

 壁紙は、工務店の標準仕様が#500と呼ばれる普及価格帯のグレード。ただ、やはり普及価格帯グレードだけあって、よく言えばシンプル、悪く言えば単調で機能性等はあまり高くありません。

 結局、2Fの子ども部屋(当面夫婦の作業部屋)は子どもが壁紙を汚す可能性があるとして#500のまま、それ以外は#1000グレードへグレードを上げました。(主に、高耐久品などの採用のため)

 この壁紙選定はヨメが主にやりましたが、壁紙って、メーカーごとにものすごい柄数があるので組み合わせはほぼ無限大になり、約2週間ずっとカタログとにらめっこしていました。

ヨメ
ヨメ

頭パンクする・・・

 なお、壁紙の追加費用は約20万でした。

次回は、水回りの住設、電気設備、照明について!

 次回は、水回りの住設の他、コンセントなどの電気設備、照明についてまとめてみます!

あはたぴ
あはたぴ

電気関係も考え始めると奥が深い!

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