石油価格に左右されやすい北海道の家計 ~その②ガソリン代の節減について

ガソリンスタンド 光熱費
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 前回は、熱源としての灯油について考えましたが、今回はガソリン代について考えます。

札幌以外では、車は必須!ガソリン価格は高止まりで家計の負担に・・・

 以前にも記事にしていましたが、北海道では札幌の中心部以外で車なしに生活することはかなり厳しい環境です。

 ただ、近年ガソリン価格は高止まり傾向。ただでさえ維持費がかかる車ですが、それにさらに拍車をかけている状況です。
 当たり前と言えば当たり前ですが、北海道は関東エリアに比べ所得がかなり低い傾向にあります。これは他の地方も同じなのでしょうが、そのために、全国共通基準でかかる”自動車関連税”や”任意保険料”、そしてガソリン代が家計に与える影響は都心部に比べ大きいものがあります。(ただ、首都圏まで行くと駐車場料金がかなりかかるので一概には言えない部分もありますが・・・)

 ガソリン代の軽減・節約の方法はいろいろな方法がネットや雑誌で取り上げられていますが、実際に実践すると逆効果のものもあります。
 月間200L以上ガソリンを使用している我が家。実例も踏まえてガソリン代の節約方法を考えます。

車をハイブリッド車や電気自動車に変えるのは費用対効果が薄い!

 単純に車を買い替える際に低燃費車に変えればガソリンは節約可能です。しかし、費用対効果はあまりよくありません。

ねずこ
ねずこ

ハイブリッド車のあのモーター音が苦手・・・

電気自動車は寒冷地に向かないし、トータルのコスト面で不利

まず、電気自動車。これは北海道では現状ファーストカーとして本格的に使用することは難しいです。使用できるのは自宅で充電が可能かつ、自宅から片道50km~100km程度の範囲でしか走行しない方。セカンドカーあたりなら何とかなるかもしれません。

 電気自動車は、ガソリンをそもそも使用しませんし、ガソリン代と比較して電気代は非常に低廉なので燃料費用は確かにかなり低減できます。
 しかし、まずもって絶対的に充電スポットが不足しています。街と街が離れている北海道ではかなりの不安要素。そして、追い打ちをかけるのが冬場の暖房使用時に航続距離が激減すること。
 郊外では冬場-15℃を下回ることも頻繁にある北海道で電気だけで暖房を賄おうとするとかなりのエネルギーが必要になるのは明らか。エンジン排熱を利用しているガソリンやディーゼルエンジン車と比べ圧倒的に不利なのです。
 更に、新車で買おうとすれば400万円を超えてきます(リーフであれば)。そして、現状電気自動車の下取り価格は致命的に低い状態が続いています。(逆に言うと、セカンドカーとして中古のリーフを使用するのはアリかもしれません)

ヨメ
ヨメ

充電スポットってサービスエリアにはあるけど、確かに一般道には少ないかも・・・

 これらの点から、北海道で電気自動車をファーストカーとして新車で購入して利用するのは全くお勧めできません。特にこだわりがなければガソリン・ディーゼルエンジン車かハイブリッドの方がよっぽどいいと言えます。

ハイブリッド車は使用用途でガソリン車との燃費差がかなり変わってくる

 最近、劇的に普及してきているハイブリッド車。低燃費車の代名詞ともいえる車ですが、まず各車雑誌やウェブマガジンで書かれているようにハイブリッド車とガソリン車の価格差を燃料費で埋めようとすると概ね10年以上必要となることが多く、燃料費でモトが取れるとは基本的に考えない方がいいです。(ガソリンが200円/Lとかになれば話は別ですが)

 更に、北海道の用途で言えば、市街地ばかりで使うか、郊外路も結構使うかでハイブリッド車を購入すべきかどうかは大きく変わってきます。
 まず、大前提としてハイブリッド車はカタログ燃費と実燃費の乖離がかなり大きい傾向にあります。最近は新たな燃費基準も導入されたので改善されてくるとは思いますが、37km/Lと表示されていてもその燃費を通常の使用でたたき出すことはほぼ不可能です。

市街地メインではハイブリッドもいいが、郊外路ではあまりガソリン車と燃費差が出にくい

 その前提の上で、ハイブリッド車は信号の多い市街地ではガソリン車よりかなり良い燃費が出ます。
 一方、ガソリンエンジン車では郊外の信号のない道、本州で言えば高架が続くバイパス路等であればカタログ燃費にかなり近い値を出すことも十分可能ですが、信号の多い市街地ではガクッと燃費が下がります。

 これは、それぞれの特性によるものが大きく、ハイブリッド車は基本的にはブレーキをかけた際に発電し、その電力を発進時等の大きな力が必要な時に使います。(エンジンの余力がある時などは一定速度で走っているときに発電したりもしますが、割愛します)
 一方、ハイブリッド車は結構大きなバッテリーやモーターを積んでいます。この機器は当然それなりに重量があります。

 ガソリン車は、ハイブリッド車と比べると軽いわけで、重量だけで考えればハイブリッド車より燃費上有利と言えます。ただし、ブレーキを踏んだ時はエネルギーの回収はできませんし、発進時にはかなり燃費が低下します。

 これらのことを考えれば、市街地ではハイブリッド車の方がガソリン車より燃費上有利だが、郊外路ではそうでもないということがお分かりになるかと思います。もちろん、ハイブリッド車にはいろいろな工夫がされていますので、郊外路でもガソリン車より燃費は良い値は出ますが、カタログ燃費の差通りに出ることはほぼあり得ません

北海道では郊外走行が多くなりやすい

 で、結局何が言いたいかというと、北海道では都市間の距離が離れているため自然と郊外路の走行割合が増えがちです。そのため、そういった方にはあまりハイブリッド車は燃料費という視点ではお勧めできないのです。市街地ばかり走る方であっても、ガソリンモデルとハイブリッドモデルとの差額を燃料費で埋めるのはかなりの年数がかかります。(市街地走行ばかりの場合はそもそも年間の距離が伸びにくいですから)

結局、迷った場合はガソリン車がオススメ

 車は長く乗るつもりでも何かしらの出来事で予定より早く手放すこともあります。 更に、ハイブリッド車は下取りが思ったより付きにくいという傾向もあります。
 そのため、燃料費や経済性という視点だけでハイブリッド車を選ばれることはあまりお勧めできません。
 もちろん、ハイブリッド車の加速や静粛性に惹かれて購入されるのであれば後悔なくお使いになれるのではないかと思います

うさお
うさお

最近は燃費最優先じゃなくてスポーツカーみたいなハイブリッドもあるからね

じゃぁ、結局ガソリン代はどうやって抑えるの?

 前置きが非常に長くなってしまいましたが、結局ガソリン(軽油)を使うとした時にどうやって抑えていくのか。
 まずはメンテナンスについて考えます。

メンテナンス編

空気圧の1か月ごとのチェック

 空気圧が規定値より下がると燃費は明確に低下します。特に、エンジンに余力の少ない軽自動車やコンパクトカーでは燃費は顕著に低下します。(私の例では、0.4kgf程度1輪だけ下がっていただけで3~4km/L程度低下しました)
 窒素ガス等を充填していれば空気減りのペースは遅くなりますが、基本的に空気は抜ける一方。車の運転席のドアを開けると車体側に規定空気圧が書かれたシールが貼っていることが多いのでできるだけチェックしてみましょう。セルフスタンドが増えてきた今、自分でチェックしなければ空気は抜ける一方です。

オイル交換

 特に注意なのはターボエンジン搭載車と軽自動車。早く汚れる傾向が強く、たいていの場合サービスマニュアルにも早めの交換が明記されていると思います。
 ちなみに、ターボエンジンの軽自動車は最も注意が必要。5,000km以内に必ず交換しましょう。

 オイルが汚れてくると燃費も下がります。燃費を気にしすぎるあまり過剰にオイル交換してしまってはオイル交換費用倒れしてしまいますが、前回交換からの走行距離はたまにチェックしましょう。

 なお、冬場はオイルの汚れ方が早いので注意です!

 また、オートマチック・CVT・マニュアルそれぞれにトランスミッションオイルというオイルも存在します。こちらは車によって交換時期がまちまちなのでマニュアルや点検時にお店の方と相談しながら・・・で良いかと思います。

スパークプラグ・エアフィルター関係

 スパークプラグは、最近は白金(イリジウム)タイプが標準採用されるようになり寿命がかなり延び、一般的なモデルでは10万キロが交換の基準となっていますが、ノーマルタイプのプラグが入っていると2万キロ程度のことが多いです。
 あまり注目されないスパークプラグですが、寿命を超えたスパークプラグから新品に超えると加速等がかなり改善され、燃費も向上します。

 エアフィルターは、エアコンのものではなく、エンジンに供給する空気をろ過する方のもの。4万キロくらいが交換基準となっていることが多いですが、汚れ・詰まりが目立ってくるとエンジンへスムーズに空気供給ができず、燃費の低下を招きます。

ガソリンの買い方

給油場所は、原則通勤途中や外出途中の経路にあるところを選択しましょう

 ガソリン価格の比較サイトもありますし、1円でも安く給油できるところを探すのは気持ちとしては最もですが、2~3円程度の差であればわざわざ安いガソリンを買いに外出する予定がないのに外出したり、遠回りすることは避けた方が良いのです。

例えば・・・

給油量30L、市街地の燃費が12km/Lの車で2円安いスタンドに向かうために5km余分に走行
高いスタンド:130円/L、安いスタンド128円/L

安いスタンドに向かうことでお得になる額・・・2円×30L=60円
安いスタンドに向かうためにかかるお金・・・5/12*130=54.16円
(結果)安いスタンドに向かっても5.84円しか得をしない

 更に言えば、車にはエンジンオイル、タイヤを始めとした各種消耗品代がかかります。大体3円~6円/km程度かかることが多いため、そこまで考えると、仮に数円得をしたとしてもわざわざ遠回りして安いスタンドに向かう必要はありません。何より時間も無駄になります。

 自分の通勤や買い物等で通りがかる道、遠出する際は道すがらにあるガソリンスタンドの中で安いスタンドを選択・給油することをお勧めします。

少量買いはあまりに得られる利益が少ない上、ガス欠を気にしながら走行する場面が増えるため全くお勧めしません

 よくガソリン代を節約する手段として、10Lのみ給油してガソリン分の重さを軽くすることで燃費が上がる!としているネット記事等がありますが、これはあまり有効とはいえません。。

 昔の80L程度入るような大排気量車ならともかく、今のたいてい自動車は大型車でも50~60L程度。軽自動車やコンパクトカーに関しては30~40L程度しかタンク容量がありません

例えば・・・

残量5Lの時点でタンク容量40Lの車に、10Lだけ給油する場合と35L給油する場合
燃費向上は、100kg軽量化で1km/L向上とし、平均燃費を15km/L・ガソリン価格を130円とすると・・・

10L給油の場合、25L分(約19kg)の軽量化・0.19km/Lの燃費向上
30Lでの走行可能距離・・・30×15.19=455.7km

満タン給油の場合の30Lあたり走行可能距離・・・30×15=450km

→走行可能距離の差・・・5.7km 15.19km/L
→金額換算すると、0.375L×130=48.75円の利益


 なんだ50円も得するのかと思われたかもしれませんが、10L給油するのと30L一気に給油するのではスタンドに行く回数が当然3倍になります。
 前述の通り、普段通る道の脇のスタンドを使ったとしても、なんだかんだ右左折やスタンド内の走行や場合によっては給油待ちの間のアイドリング等でガソリンは微量ですが確実に消費しますので上記の計算より確実に得する金額は減ります。
 更に、10Lということはハイブリッド車でない限り150km~200km程度がいいとこ走れる距離でしょう。急ぎの用事でガソリンスタンドに立ち寄る時間がない時などは困ることが容易に想像がつきます。災害時に、燃料が少ない状態となっている可能性も増します
 また、何よりも時間の無駄が非常に大きいのです。1回3分と考えても2回で6分。時短時短と言っている時代にこの作業は明らかに無駄です。

クレジットカード+各ブランド独自の非接触決済ツールの活用で効率的なコストカットを!

 各石油元売は、自社ブランドのクレジットカードを発行しています。また、自社ブランドでなくても様々なクレジットカードブランドと特別提携をしていることがあります。

 例えば、最大手のエネオスであればエネオスカードを、出光であればまいどプラスなどが代表的。エネオスカードは3種類ありますが、Sコースを選べば年に1回利用で年会費は無料となり年会費倒れする心配もありません。(まいどプラスも年会費無料)
 基本的に年会費無料のカードの場合は2円/L程度の割引がされることが多く、年会費が有料の場合は利用金額に応じて割引額が増減するケースが多いです。
 各ブランドの独自カードをそれぞれのブランドSSで使用した場合、自動的に会員価格が適用されるケースがほとんどで、普段使っていない地域で給油しても会員価格が適用されるというメリットもあります。

 また、エネオスでは、JALカード、ANAカードと特別提携しており、それぞれのマイルが通常の利用に比べ2倍付与されるなど、優遇されています。楽天カードやdカードなどでも優遇措置があるため、特定のポイント/マイルを貯めている場合は独自ブランドのカードよりも有利になることもあります。
 これは、ご自身のライフスタイル等に依存するところが大きいのでぜひいろいろと調べてみてください。

 また、エネオスではエネキー、シェルではイージーペイ(出光と合併したので扱いがどうなるかわかりませんが・・・)という独自の非接触決済があります。
 この非接触決済はキーホルダー型の決済ツールで自分のクレジットカードを一回登録して利用します。セルフスタンドであればキーホルダーのようなものをかざすだけで決済が終了するかなり効率的な決済ツールです。この非接触決済のメリットは基本的に会員価格よりもさらに優遇スタンドが多いことに加え、登録するカードは独自ブランドのカードでなくても大丈夫ということ。
 そもそも特別優待カードを提示するだけで会員価格になるスタンドも多いのですが、独自ブランドカードに比べると数は少なめ。通常価格での決済となるためにマイル/ポイントの優遇措置の意味がなくなってしまうこともあります。そういったリスクをほぼ回避できる意味でこの非接触決済はクイックペイやnanacoではなくクレジットカード決済が多い方にはかなりおすすめであり、年会費等もかからないのでぜひ店頭で登録してみてください。

 何も考えずに現金で支払うのに比べ、4円~5円/L程度変わってくることもあります。割引を重視するのか、マイル/ポイントを貯めるのかで選択する決済手段は変わってきますが、特になにも考えずに支払いをされている方は一度見直してみてもよいかもしれません。

エンジンスターターの使用は控えめに

 北海道ネタですが、以前記事にした通り、北海道の車にはエンジンスターターなるものが付いていることが多いです。

 冬の時期に車内を事前に温めておくことと、窓ガラスに張り付いた氷を解かすのが主目的の方が多いと思いますが、もともとはエンジンがキンキンに冷えた状態ですぐに運転を始めると車を傷めてしまうので事前に温めておくという意味もありました。
 このエンジンスターターでのアイドリングの時間に実は結構多くの燃料が消費されます
 エンジンを朝イチ等で始動した場合、エンジンや冷却液も冷え切っているため、車はエンジン回りの温度を上げるため多めの燃料を噴射してエンジン水温を上げよう(暖気運転)としますが、冬季は外気温が低いため、エンジンが冷え切っている状態からある程度温まるまでに夏場に比べかなりの時間を要します
 当然、暖気が終わるまで多めの燃料を噴射し続けるので一回一回の走行距離が短ければ短いほど燃費の低下は顕著となります。

 この、暖気運転ですが、あまりに低温の場合はエンジンが冷え切った状態で運転を開始するのはエンジンに負荷がかかってしまい好ましくないのですが、技術の進歩によって今では必要性は年々小さくなくなってきています。
 そのため、車庫やカーポートがあり、窓の凍結が抑えられる環境であれば思い切ってスターターの使用をやめるという選択肢もアリです。確かに人間が乗った後、4~5分は極寒環境が続きますが、運転を始めるとアイドリングよりかなり早くエンジンは温まりますので車内暖房も思ったより早く効き始めます。(※エンジンを始動してしばらくの間はあまり一気にアクセルを踏み込まず、エンジンに負荷のかかりにくい運転をお勧めします

 この冬季の暖気運転を短縮するだけでライフスタイルにもよりますが、意外と多くの燃料を節約することができます。

チョイノリはまとめて!

 前述の暖気運転の話とも連動しますが、短距離の運転”チョイノリ”は非常に燃費が悪くなる傾向にあります。エンジンの水温が上がりきっていない状態で到着してしまうような距離はエンジンにとって負担も大きく燃料消費が激しいのです。
 ただ、このチョイノリは、連続させれば燃料の消費は抑えることができます。

 例えば、自宅-5分運転-スーパー(20分買い物)-5分運転-自宅 で完結させるよりも
 自宅-5分運転-スーパー(20分買い物)-5分運転-ドラッグストア(15分買い物)-5分運転-郵便局(5分)-5分運転-自宅
 とした方が、道路条件にもよりますが、燃費は明らかに伸びます。それは、15分や20分程度では一度上がったエンジン水温が下がりきらないから。長時間エンジンを止めておいててからエンジンを始動させるのに比べ効率が非常に良いのです。

 ですので、可能な限り近隣の用事はまとめて移動していった方が燃料代の削減につながります。

ちょっとした積み重ねが意外と効いてくる

 今回は、ガソリン代の削減について考えてみましたが、決済にしろ、暖気運転の短縮にしろ、メンテナンスにしろ、ちょっとした気づきや努力が最終的には大きなリターンとして帰ってきます。
 自分のライフスタイルに合わせて、点検やメンテナンス、車の使い方を見直して、無理しない範囲で上手にガソリン代を削減しましょう!

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