北海道で車はほぼ必須アイテムと言えます。
ですが、自動車の購入・維持にはかなり大きなお金が必要。経済的にかなりの負担は免れません。しかし、いろいろと知識を持っておくとそれなりにコストカットも可能となります。

地方では結構車にお金かかるもんね~・・・
今回は、リセールバリュー®と呼ばれることもある、車の再販価値について考えてみます。
知っているのと知っていないのでは大違い!リセールバリュー®について知ろう!
リセールバリューという言葉を最近ちらほら聞くようになってきました。このリセールバリュー®という言葉自体は㈱IDOM(ガリバーの運営会社)の登録商標なのですが、もはや一般的な単語として世間に浸透してきています。
この言葉の意味は、”再販価値”。車で良く使われますが、売却することが一般化してきたスマートフォンなどでも使われることがあります。何かものを購入した後、売却する際にどのくらいの価値が残るかということです。
車のリセールバリュー®は、購入金額が大きいこともあり、購入→使用→売却までのトータルコストにかなり大きな影響を与えます。車のカテゴリや車種、メーカー、ボディ色、グレード、駆動方式などの傾向を知っておくと、トータルコストを抑えることに繋がります。
※リセールの傾向は時期や経済状況、世間の流行りなどで大きく変わることもあります。当ブログの記事はあくまでも参考程度にしていただき、実際の車の購入等は自己責任でお願いします。何か損害が生じても当ブログは一切責任を負いかねます。
カテゴリー別の傾向
高級車・輸入車
新車で購入される方は富裕層の方が多いため、リセールなんて考えない方が多いとは思いますが、リセールを考えると基本的にやめておいた方がいいです。
フェラーリ・ポルシェや一部メーカーのSUVモデル等、リセールが高いものもなくはないですが、全体的に原則、売却時の価格はあまり期待できません。
リセール価値は、%で示されることが多いですが、高級車や輸入車はそもそもの値段が高額なので、リセール価値が仮にそれなりに高くても、購入時と比べた値落ちはかなり大きいものがあります。
リセールが低い理由は、個人的な推測ですが、そもそも富裕層ターゲットの車で、富裕層が中古車を買うとは思えず、需要が低いこと、一般層からしても、高級車、輸入車=メンテナンス費用が嵩むイメージが強く嫌煙されている可能性が挙げられます。(最も、実際いざ修理となると費用が嵩むことが多いようです)

うちはそもそも高級車を買えるようなお財布事情じゃないので、リセール悪いと書くのもおこがましい気もする・・・。
SUV
近年、人気が高く非常に需要の強いカテゴリです。
様々なメーカーが新モデルを発表しており、モデル数は増加傾向ですが、基本的にリセールは高い状態を維持しています。
特徴としては、走破力が要求されるクロカンと異なり、2WD車の方が比較的リセール割合は高い傾向にあります。
クロカン
これは、もう単純です。トヨタのランドクルーザー、ランドクルーザープラド、軽自動車ジャンルともかぶりますが、ジムニー。この3種が強いです。
ランクル・ランクルプラドに関しては、海外での人気が非常に高く、輸出ルートを持つ買取業者の場合、グレード等がニーズ側と一致すると、購入価格より高く売却できることもあります。(これを狙って転売目的で買う人もいるくらいです)
ただ、クロカンだからと言ってパジェロなどはそれほどリセール強くありませんので要注意。世界のトヨタブランドがものを言う世界です。
ジムニーはレジャー用途として非常に需要が高く、年数が経過していても比較的高額売却が可能です。
ミニバン

これも、強い車種は決まってます。トヨタのアルファード・ベルファイアの2車種。但し、この2車種は今後1車種(アルファード?)に統合される予定ですので、今後購入する場合でリセールを気にされる方はその辺の情報も収集してから車種決定をした方が良さそうです。
アルファード系もクロカンのランドクルーザーと同じく海外需要が強いことにより買取価格が引き上げられていますので、海外勢が好むオプション類を事前に調べておくこともリセールアップには必要です。
また、トヨタ系のミニバンはアルファード系以外でも需要が強いため、高値での売却が見込めます。日産・ホンダ系も他カテゴリに比べ高いですが、トヨタほどのリセールは見込めないでしょう。
ワゴン・ハッチバック・コンパクト

ひと昔は人気のあったワゴン・ハッチバックのカテゴリーですが、現在はSUVに押され人気は下火となっています。また、コンパクトカテゴリも、人気はそれなりに継続していますが、リセールと言った部分ではあまり高い傾向ではありません。
但し、コンパクトカーはそもそもの価格が比較的安価ですので、リセール自体は低くても購入金額と売却金額の差自体はそれほど大きくならない可能性もあります。
ワゴンでは、スバルのレヴォーグ等が比較的高い人気ですが、それでもSUV系と比べるとリセールは見込めません。
セダン
リセールを車の形のカテゴリの中で考えた時には最も悪いと言わざるを得ません。”金持ちのおじさんの車”、”年寄りの車”というイメージが定着していまい、世間一般では非常に人気は停滞しています。
クラウンなどは最悪というリセールではありませんが、それでも同じトヨタのランドクルーザープラドやアルファードと比較するとかなり落ちます。おじさん感が薄れるアスリートやRSグレードなどはまだ中古車相場見ているとやや高いような気もしますが。
何かとても惹かれる要素がなければ、リセールを考える上では避けた方が良いカテゴリです。
逆に言うと、中古車は非常にお買い得に買える傾向があります。
軽自動車(スーパーハイト)
最近の新車販売ランキングの上位常連となっている、N-BOX、タント、スペーシアなどがこのカテゴリに入ります。特徴はスライドドアと背の高さ。スペース効率を最大限高めた結果、軽自動車でありながら居住性が比較的高く、主に子育て世代から絶大な人気を得ているほか、全世代から安定した支持も受けています。リセールは非常に高いカテゴリと言えます。
特にリセールが高いのは、N-BOXとタント。その中でもカスタムグレードのホワイト/ブラックは断トツの高リセールを誇ります。
我が家もN-BOXカスタムを保有中です・・・。
軽自動車(ハイト)
スーパーハイトが出てくるまではこのクラスが軽自動車の主体でした。ムーヴやワゴンR、N-WGN(N-ONE)、デイズやekワゴンがここに入ります。
スーパーハイトほどではありませんが、人気のあるカテゴリです。但し、リセールは良くも悪くもなく・・・といった印象。スーパーハイトに比べ、モデル間のリセール差は大きいため、購入前にはネット上などでしっかりチェックした方が良いでしょう。
リセールが比較的高いのはムーヴとN-WGNの2車種。
※なお、ハスラー、ジムニーはSUV要素が強いため、リセールはスーパーハイトに匹敵・もしくは超えるレベルとなります。

中古車探してた時にジムニーがめちゃくちゃ高く売ってたのはこういうことか!
軽自動車(155cm以下)
背の比較的低い、アルトやミライースなどが含まれるカテゴリ。
あまり人気が高いカテゴリではありませんが、新車でも価格が低く抑えられていたりする関係で一定の需要はあるようです。
但し、あまりリセールは期待できません。
電気自動車
日本で電気自動車と言えばほぼリーフな訳ですが・・・。リセールを考えると、一言で終わります。

テスラ等は知りません(多分そんなに高くないと思いますけど)。
ただ、リーフは新車で買う車じゃないです。リセールが極めて低いため、逆言えば中古車ならお買い得かもしれません。
リーフは中古車で。

電気自動車はお金がかからないイメージだったけど違うんだ・・・
メーカー別の傾向
外車メーカーはすみません、知識を持ち合わせていないです。ただ、フェラーリ・ポルシェはモデルにもよりますが、比較的リセール高いようです。
特記事項としては、世界的に名前の通っているトヨタは強いです。さらに、固定ファンと北米エリアでの人気が高いスバルも強い。続いて、世界的にはそれなりの知名度のホンダ・・・と続きます。
三菱、日産は残念ながらリセールを気にされるのであれば、あまりおすすめしません。
車種ごとの傾向
上記の他にも人気が高く、売却時に有利な車種は結構ありますので、ネット上で色々と調べてみることをお勧めします。
また、駆動方式、グレードやオプションによってリセールが大きく変わることも多々あります(慎重に調べられることをお勧めします)
比較的手が届きやすい車でリセールが見込めるおすすめは・・・
ややお高め
- ハリアー
- フォレスター
- XV
- フリード
ふつう
- スイフトスポーツ
- N-BOXカスタム
- タント
- ジムニー
お安め
- ハスラー
- ムーヴ
- N-WGNカスタム
※お金にかなり余裕のある方であれば、ランドクルーザープラドやアルファードなどもリセール高いモデルとなります。
ボディ色は基本的に白(パール)か黒!
ボディの色はリセールだけ考えれば原則白(ホワイト系のプレミアム色)か黒となります。海外で需要が強い場合は赤などのリセールが高まることもありますが、基本的に白黒と覚えておけばそこまで失敗はしないかと。
※但し、商用車のホワイトとは違うのでご注意を(ホワイト系の有料色がいいです)。

白色も黒色も入っている車見つけた!


それ売れないから・・・
リセール考えて車選びをするだけで、将来的に大きなゆとりを生むかも
購入後13年ほど経過するとほとんどの車はリセール価値がなくなってしまいますから、13年以上乗り潰すことが決まっている場合はリセールが悪い車を買ってもそれほど大きな損失にはならないでしょう。
しかし、なんだかんだ飽きてしまったり、家族構成が変わったりで車を思ったより早く手放すことは多いと思います。実際、私も乗り潰そうと思っていた車を諸事情で2年で売却したことがあります。
また、そもそも13年も同じ車に乗り続けられる方はどちらかと言えば少ないのではないでしょうか?周囲の話を聞いていると大体7~9年で乗り換えられる方が多いような気がします。
その程度の経過年数の場合、リセールが強い車種とそうでない車種では売却額に大きな違いが出ます。
車は購入金額が大きいですから、リセール割合が10%違うだけでもかなりの金額の差がつきます。新車購入時の値引き交渉なども大事ですが、リセールに強い車選びも大切。
所得が上がらない今の時代、地方では欠かせない車にかかる費用を少しでも減らすよう、リセールについて知らなかった方は購入前に調べてみることをお勧めします。
※なお、リセール価値は目まぐるしく変わっていきます。あくまでも自己責任でご判断ください。当ブログはあらゆる責任を負いかねます。