北海道へ移住する際の参考になればと思い、書いている北海道の暮らしの内容。
前回は、北海道で居住する費用面での話をしました。
今回は、北海道で暮らす上で欠くことのできない、仕事・収入面について考えてみます。

収入がないといくらいい土地でも暮らせないもんね!
北海道(札幌以外)の雇用環境は結構厳しい。移住の際はご注意を。
札幌以外では仕事の種類がかなり限定される
北海道では当たり前ですが、首都圏や人口がある程度多い地域と比べると、中途採用での仕事の種類がかなり限定されます。
札幌は一応190万ほど人口がいるのでそれなりに仕事の種類も選べますが、地方部になるとその幅はガクッと下がります。
求人などを見てみても、地方部では、ほぼ下記のものが多いです。(新卒の場合は、もう少し幅は広がります)
〇介護関連
〇看護師
〇宅配ドライバー
〇ブラックと思われる企業の営業職(いつでも募集してる)
〇最低賃金のパート・アルバイト・派遣
〇(千歳・苫小牧エリアのみ)大手製造業工場の契約社員
このうち、中途採用である程度の収入を確保できるのは、看護師と宅配ドライバー、大手製造業工場の契約社員くらい。(いつでも募集している怪しい企業の営業職は出来高なのでとりあえず省きます)
しかも、大手工場の契約社員は千歳・苫小牧エリアに限定されます。ちなみに、市役所などがたまに非常勤職員を募集していることもありますが、それも最低賃金が給与のベースです。
首都圏などでよく見る、コンサルティングやアナリスト、デザイナー、編集者などの募集はほぼ見ません。ただ、時代の流れでAmazonの契約社員などはリモートワーク前提で全国どこでもOKという採用もしているようです。
給与水準はかなり低めです

優秀なIT人材に初任年俸1,500万!なんてニュースも最近目にしますが、北海道の給与水準は基本的に低めです。
厚労省の調査によると、2018年の北海道の平均年収は424万6200円。都道府県ランキングでは29位です。このデータだけ見ると、底辺ではないんだな・・・と思われるかもしれませんが、札幌圏の高収入者が平均値を引き上げているため、地方部ではこの数値よりかなり低くなります。
また、北海道の企業で年収が高いとされている企業の多くが新卒採用を主力としているケースがまだ多く、転職組はかなりの低賃金を覚悟しておく必要があります。
資格職でない、転勤なし一般職の場合、転職組は概ね300~400万程度の年収がボリュームゾーンなのではないかと思います。(もちろん卓越した能力を持っている場合は別)

昔東京で働いていた身からすると、給与水準の差はすごく感じる!!
仕事があまり選べない環境のため、転勤のない公務員はかなりの人気

前述の通り、札幌以外ではあまり仕事が選べない環境の為、転勤がなく、北海道の地方部としては高めの給与が保証されている市役所職員の一般職の人気は地元志向の学生を中心にかなり根強く、倍率は20倍を超えている例も。(中途採用もあるので、移住者にも人気のある職業です)
一方、転勤がつきものの道職員や教員関係は採用倍率が近年かなり下がってきているような状態です。特に教員は残業代が出ない、労働環境があまりにブラックなどの理由から小学校教員の採用倍率は2倍を切っており、他自治体への併願者もいることから、ほぼ応募すれば通過する状態となっています。
北海道への移住に向いている職業とは・・・

北海道の雇用状況があまり良くないことはここまで読んでいただければお分かりいただけたかと思います。しかし、今持っているスキルや資格によっては収入面にあまり不安を持たずに北海道への移住が可能です。(下記の記述は札幌圏以外での地方都市を前提としています)
医療職は鉄板!慢性的な人手不足で、採用されるというよりも働く先を選ぶという感覚

今や日本全国で不足している医療職。北海道でも例外ではなく、特に医師・看護師・助産師は札幌・地方部問わずにかなりの人手不足。
求人サイトやハローワークにも非常に多くの求人情報が並んでおり、条件の良い勤務先を選べる状態です。ただ、看護師・助産師さんは夜勤を入れないと給与水準的にはあまり高くないレベルとなります。
薬剤師は給与水準が非常に高く、北海道ではかなりいい暮らしができる職業の一つですが、地方部になると中途求人はなくはないものの看護師と比べると数は少ないです。ただ、一定程度の規模を持つ市であれば、転職に苦労することはないと思います。

私も医療職だけど、夜勤入れてないから収入はあんまり・・・

当分は赤ちゃん生むのだけ考えよう!
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かぁちゃん何の仕事してるの・・・?
フリーランス・投資家は事業が安定しているなら問題なし
今増えてきているフリーランスの働き方。クライアントと頻繁に直接会って調整が必要な事業でなく、軌道に乗っているならば全く問題ないでしょう。
たまに東京での打合せが必要・・・という方であれば、千歳(札幌)・函館・旭川・帯広・釧路のいづれかの空港の近くを移住先とすればそれほど問題はないかと思います。各空港とも羽田便は比較的多く出ています。

自分でお金をもらう力を持ってるのはすごい!
教員・保育士関係は勤務先が非常にネックに・・・

教員の採用倍率が近年非常に下がってきており、中途であっても正規採用のハードルはかなり低い状態です。しかし、北海道の公立学校の教員採用は、札幌市と北海道が行う2パターン。
北海道での採用の場合は、勤務地の希望は出せますが、希望通りにならないこともあります。そのため、勤務先を移住地近くに確約する場合は非常勤講師での勤務となります。(札幌市採用は別ですが)正規採用時と比べると昇給がないなどの条件を覚悟しておく必要があります。何より、勤務先がブラック環境の学校だった場合、移住生活を楽しむ余裕がなくなりかねませんので、注意して選ぶ必要もあります。
保育士の場合は、地方都市であれば様々な保育園が人手不足の為募集をかけている状態なので、採用自体に不安を持つ必要は全くありませんが、ブラック環境のところも多いので、教員の非常勤同様、慎重に勤務先を選ぶ必要があります。

私の大学の同級生のお嫁さんが保育士だけど、かなりブラックな職場なんだとか・・・
移住したものの、収入が少なすぎて生活に困ってしまう・・・なんてことを防ぐために
北海道は、自然豊かな素晴らしい環境があります。私もそれに魅力を感じて大学から北海道に住んで、今に至ります。
しかし、家賃や物価は確かに安いものの、車に係る費用や暖房代など出費もそれなりにかさみます。せっかく北海道に移住したのに、収入が少なくて生活に困るなんてことを防ぐためにも、実際にかかるであろう出費と自分の収入(転職される場合は転職後)のバランスを十分事前に確認しましょう。
個人的な目安は世帯収入400万(手取)あれば、地方都市で夫婦+子ども1人くらいで、それなりの生活はできるかと思います。北海道が嫌な思い出の土地にならないよう、収支バランスはこれでもかというほどシミュレーションしてみることを強くお勧めします。
次回は、北海道の風土(文化)や人間性についてです!(今回みたいな厳しい話にはならないはず!)

いろんな意外な面があるかも!


