近年、若者の車離れがたびたび報道されるようになっていますが、私の住む北海道はよくテレビで言われる”車がないと生活が成り立たない地域がほとんどです。維持費がめちゃくちゃかかるので車離れしたいと思ってしまうこともたまにありますが、できません。
今回は、もともと東海地方のそれなりの都市に住んでいた私が実感している北海道での車の重要性や維持費について考えてみます。
札幌以外では快適に暮らすには車がほぼ確実に必要!
札幌は北海道で例外的に車が無くてもそれなりに生活が可能な地域!
北海道で例外的に車が必ずしも必要ないといえる地域が札幌。冬季の積雪の影響等が少ない地下鉄が3路線整備されていることが最も大きな要因と言えます。また、JR路線も比較的充実しており、近郊であれば普通列車・快速列車でほぼ移動可能。北海道内最大の空港、新千歳空港までも40分弱で到達できます。市内のバス路線も非常に多く、買い物等もそれほど困ることはありません。
但し、こういった車なしでも住みやすい環境は、札幌であっても地下鉄沿線の駅近くのみ。そういった地域を外れれば車はほぼ間違いなくないと暮らしにくい地域と言えます。
(札幌の面積は東京23区をゆうに超えます・・・。中心部を離れると札幌でもなにもない地域もあります)
そもそもなんで北海道では車が必需品と言えるのか
・冬季の凍結路上の徒歩移動が大変
・札幌近郊以外では生活で使えるような鉄道路線が非常に乏しい(ほぼ都市間特急のみ)
・郊外型住宅が発達しており、店舗もロードサイド店が主体となっている
・冬季は自転車が原則使えない
・地方ではバス路線も徐々に縮小されている
大都市圏にお住いの方は車がなくとも全く生活には困らないと思いますが、北海道では冬季の凍結路面を長時間歩くことが困難であることと、自転車も路面凍結時には使い物にならないこと、公共交通があまり発達していない等の理由で車が生活に欠かせないものとなっています。
また、東京等であれば隣の区に向かうのは自転車でも行こうと思えば行けるわけですが、北海道では、隣の都市まで30キロ離れることがザラにありますし、道東方面に行けば隣町まで50キロ程度あることもたびたびです。
また、一部路線を除きJRの特急も本数が少ないですし、一部路線では特急列車より高速利用の車の方が早いこともあります。
北海道では生活に車が必要となる必然性があるのです。
北海道では車にかかる費用が大きい!~北国ならではの支出も・・・
北海道では車が生活に欠かせないものということは前述の通りですが、温暖地に比べ北海道では同じ車を買っても色々と必要なものがありかかる費用が多いのです。
そもそも、任意保険や車検・自動車税がかかっている車ですが北海道の場合、例えば・・・
※ ◎=必須アイテム 〇=装着・施工する方が多い △=整備費用、燃料費用

うちは完全に車貧乏だね・・・。

軽自動車2台にはしてるんだけど・・・
スタッドレスタイヤが最大の出費~タイヤも高いし、交換工賃もなかなか高い!
上記リストに書いた通り、スタッドレスタイヤ・冬用ワイパー・雪落としは北海道で車に乗るなら必須のアイテムです。
その中でも、スタッドレスタイヤは非常に負担が重いアイテム。ある程度のレベルのスタッドレスタイヤを選ぶと、ホイール付きで軽自動車で4万以上、SUV車などになってくると10万以上かかることもしばしば。(ネット購入等で節約する方も増えては来ていると思いますが)
そして、このスタッドレスタイヤの厄介なところは夏タイヤに比べ寿命が短いという点。最近は長寿命をアピールするスタッドレスタイヤも徐々に増えてきていますが、4シーズン前後で交換という方が私の周囲ではほとんどです。
タイヤの摩耗というよりゴムの硬化が進んで交換・・・というパターンが北部で多く、札幌以南では溝が減って・・・というパターン多いかもしれません。何せ雪や氷の上を走っている分にはそれほどタイヤは削れませんので。
4シーズンで交換と考えると、軽自動車でも1年に1万円以上タイヤに出費していることになります。さらに、タイヤ交換をディーラーやカー用品店に頼むと2~3千円/回程度かかることがほとんど。これが年に2回となると年間5千円もタイヤ本体の金額とは別にコンスタントにかかってきます。

タイヤの交換は道具さえ買ってくれば自分でも出来るよ!

冬場になるとカー用品店で3時間待ちとかよくあるから、うちは自分でやってます!
エンジンスターターや下回り防錆塗装も北海道ならではかも!
温暖地ではあまりなじみのない方が多いと思いますが、北海道では車にエンジンスターターと呼ばれるものが装着されていることが多いです。もちろんすべての車ではありませんが、感覚的には6割以上の車に付いているイメージ。
これは、冬場に車から少し離れているところからでも手元のリモコンを使って車のエンジンを始動させておくことが出来るというもの。車内の加温の他、窓について氷を溶かす目的もあります。
また、道路が凍結するシーズンになると凍結防止剤が大量に撒かれるようになります。この凍結防止剤の主成分は塩化カルシウム。この成分が金属の錆を誘発するため、錆の発生を抑える下回りの防錆塗装も北海道では比較的多くの車で行われています。
基本的に納車時に係る費用ですが、金額的にスターターが3~4万程度(純正)、下回りの防錆塗装が2~4万程度のことが多いです。

最近はプッシュスタートの車が多いので純正でないと対応しにくくなってきています・・・
北海道は夏より冬の方が燃費が下がる!
私の実家の方では基本的に車の燃費は夏に下がることが多かったように思います。エアコンを常時使っていることが原因でしょう。
もちろん、北海道でも夏場は車内がかなり高温になりますのでエアコンは使用しますが、燃費は冬場の方が低くなることが多いです。
理由は、外気温が非常に低いため。エンジン始動後、エンジンを温めるまでにかなりの燃料を消費してしまいますし、北海道の方の多くはエンジンスターターで乗車する数分前に暖気を開始します。その間にも燃料を消費します。
更に、技術的な説明は割愛しますが、気温がかなりの低温になってくるとエンジンの力も下がってきます。その場合、普通に走っていても燃費が下がります。
これらのことから、私の感覚では長距離主体でも夏場に比べて冬場は2~3割程度燃費の低下が見られますし、短距離主体では影響が顕著に表れ4割程度の燃費低下が見られます。当然、その分燃料費も高くつくことになります。
そして、走る距離の割に燃料を多くエンジンに供給することからエンジンオイルも冬場は汚れやすく、交換もやや早まります。

-26℃の状態で車のエンジンかけたら、いつまでたってもエンジンがあったまらなかったな・・・

・・・冬眠しそう・・・
北海道で札幌中心部以外に住むのであれば車に結構費用が掛かると覚悟が必要
ここまで、北海道での車の必要性やかかる費用について触れてきましたが、もし本州から北海道に移住したい!という方がいらっしゃるのであれば、やはり車関係の費用はそれなりに覚悟しておく必要があります。それを避けるのであれば、基本的には札幌中心部に居住するしか選択肢はありません。
旭川・帯広・函館などそれなりに大きい都市でも、車がない生活はかなり不便を強いられます。路線バス等もあるため、生活できなくはないですが、利便性を考えればやはり車は必須と言えます。

札幌はすごい便利だけど、私はゆったりしてる地方都市の方が好きかな
車は出費はかさむが、北海道暮らしの大切なパートナー
車はかなり維持費がかさむもの。北海道ではこれまで触れてきた通りなおさらです。
しかし、車があるからこそきれいな新雪の上を走る体験や、気軽に北海道各地へ向かうこともできます。そして、通勤も車であれば満員列車の圧迫感に悩まされることもないんです。
外出先で子どもの世話も可能な簡易プライベートスペースにもなります。道端のきれいな風景を見つければちょっと寄ることもできます。
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大きな公園でかまくら作りたいな・・・
北海道のゆったりとした暮らしには車は間違いなく必要だし、大切なパートナー。10年北海道に住んで最近改めて実感している今日この頃です。

